誓真さん トップページ 宮島杓子の元祖・誓真さん 誓真釣井
宮島産業振興の大恩人・誓真さん 誓真さんの歌
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誓真大徳頌徳碑
 誓真さんの功績は、宮島で最初の産業となった杓子作りを広めたことだけにとどまりません。杓子のほかにも箱、茶道具、酒器などさまざまな器具を竹木で作ることを島民に教えました。これがその後、ろくろ細工、手作り茶盆、宮島彫りなど数々の優れた木工業が育つ土壌ともなったと言えるでしょう。
 また、誓真さんは、今で言うところのインフラ整備の面からも島の豊かな生活のために尽力した人でもありました。当時の島は飲料水に乏しかったため、誓真さんは自ら井戸掘りに適する地を見定め、しかも必要な資金は自ら托鉢して得たものを充て、天明2年(1783)から寛政7年(1795)までの12年間に島内に10本の井戸を築きました。また、島は急峻な崖に囲まれて町ができていたため、崖を削って道や石段を築くなど、町並みの整備にも力を注ぎました。こうして築かれた道は、観光に訪れる者に景色を見る楽しみを与え、島民の日常に便利さをもたらしました。
 宮島の今日の産業と生活の発展の礎を築いた大恩人。それが誓真さんなのです。こうした誓真さんの功績は、島内に昭和12年に建立された「誓真大徳頌徳碑」や今も残る井戸「誓真釣井」でたどることができます。そして、このホームページもまた、その遺徳をたどれるもう一つの場となればという願いと趣旨のもとに開設したものであります。
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