漫画家瀬尾公治さんイラストの女子高生を使ったパッケージで一躍話題となっている「女子高生キムチ」を製造しておられるのが北備建設株式会社北備食品さん。パッケージの斬新さもさることながら、建設業の異業種参入成功例としても大いに注目されています。

社長の松森悦子さん自ら全国を飛び回り、多くの商談会などに積極的に参加され、大手スーパーやコンビニチェーンなどからの引き合いも多く、起業して一番心配だった販路の確保もかなり進んでおられます。

そして、この商品の隠し技（？）がクラシック音楽！工場内では２４時間モーツアルトが流れ、キムチにまろやかさを加えているそうです。

また、工場内でモーツアルトを流している理由がもう一つ。それは従業員の作業効率の向上です。人間は仕事などでストレスを感じるとクロモグラニンAという物質が分泌されるそうです。日本音楽熟成協会（鳥取県）が鳥取大学医学部の深田助教授と一緒に調査したところによると、モーツアルトを流している職場と流していない職場での従業員のクロモグラニンAの分泌量の比較検証では、モーツアルトを流している職場の方が約２５％少なく、作業効率がよくミスも少ないという結果が出ています。

そんな快適な工場で作られた美味しいキムチ。女子高生キムチの躍進で弾みがつき、激辛・黒などの金キムチや大根漬けなど新たなレパートリーも増えています。

できる限り地元の食材を使いたいと白菜・大根・りんご・ねぎなどの使用しておられる野菜類は庄原産のものを使い、農商工連携にも意欲的に取り組んでおられる松森社長。「うちだけが儲かればいいというのではなく、農家を含めた地域全体の経済成長に貢献したい」と語る松森社長の顔は、女子高生のように若々しく、希望に満ちた目をキラキラさせながら素敵な笑顔で微笑まれます。